情報公開が広く求められる現代社会において、心の専門家は、自身の専門性に関して十分な信頼性と妥当性をクライアントに示す必要があります。自身で心の専門家であると自負するだけでは、世の中から認められにくい時代になったとも言えるでしょう。名古屋精神分析セミナーは、およそ30年にわたって、第一線で活躍する多くの精神分析的な精神療法家・心理療法家を育成するセミナーとして発展してきました。
私たちは、心の専門家として成長を続け、社会からその存在意義を認められる必要があります。当セミナーでは、精神分析的な精神療法家・心理療法家であるために必要な知識/技能の共通基盤を学ぶことができます。すなわち、幅広い力動的な臨床家になることができ、心の専門家として様々な臨床現場でご活躍いただけるようになります。
なお、当セミナーは日本精神分析学会認定の研修グループとして認定されています。2000年に認定制度が始まってから当セミナーの卒業生から7名が認定心理士・認定精神療法医を取得しています。
また「日本臨床心理士資格認定協会」が認める臨床心理学に関するワークショップまたは研修会の定例型継続研修会に認定されています。
本セミナーは、1987年、成田善弘が中心となって共和セミナーが発足し、系統講義と症例検討を中心に活動し始めました。それとは別に、1990年、塙美由貴が発起人となり、北山修先生によるウィニコット「抱えることと解釈」の抄読・解説を皮切りに、東海精神療法セミナーが始まりました。
それぞれが独自のセミナーとして活動する中、ちょうど日本精神分析学会において学会認定制度が立ち上がることになりました。認定制度発足前年の1999年、共和セミナーと東海精神療法研究会が、さらなる発展を目指して合併し、名古屋精神分析セミナーになりました。2015年からは木村宏之が代表となりました。これまで系統講義と症例検討会を中心に行われ、今年で24年目になります
名古屋精神分析セミナーは、系統講義、症例検討会、スーパービジョンマネージメントの3本柱で成り立っています。
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